2019市場動向概要/市場動向概要1998-山の下出版ヘルスフードレポート healthfoodreport登録商標Ⓡ』著作権所有Ⓒ
月号 2019/01/05
コード 4090
タイトル Health Food Report ヘルスフード レポート 健康志向食品 市場動向 2019
年
2019年市場動向 事業者数増加
法人約6600、個人含む確認事業者数約12500、市場規模約8000億円超へ
2019年流通ルート
医薬品情報提供増加でインターネット、紙媒体広告分野に動き 店販分野変化期待
2019年素材生理機能 機能性表示食品3年経過約100素材400社・1500アイテムで推移
医薬品機能表示多様
2019年原料動向 認知対応含む老化予防関連、美容関連、ダイエット関連が中心
既存素材の用途開発進む
2019年加工動向
シート・粉末・ゼリーなどサプリメント採用可能形状提案 新タイプ液体ミルク注目
2019年製品動向 日本発製品の国際市場模索 主要ブランド食品、医薬品での展開検討
月号 2019/01/06
コード 4091
タイトル 2019年市場動向 事業者数増加
法人約6600、個人含む確認事業者数約12500、市場規模約8000億円超へ
法人取扱事業者数東日本約4000、西日本約2600で合計約6600(約300/5%未確認、約600/
10%新確認合計約300/5%増)、個人事業者含む確認数は約12500(約30%増)と増加傾向が
みられている。
ここ数年事業者数は1割程度の減少が続いていたが、増加の数字が確認された。2013年5年
前には法人約8000個人約15000であった。この間は減少あるいは横ばいが続いていた。
インターネット中心に個人・法人事業者が新参入、乱立ともいえる状況の後、淘汰されてきた
過程だったともいえる。専門新事業部設置、新商品ブランドの立ち上げも多かった
これから、市場規模も8000億円で下げ止まり再び1兆円目指して伸びていくのか。人口減の
状況の中、継続して柱となる素材、製品を固めていくことと、新たな需要の開拓が求められてい
る。
現在追い風の中心となっている「インバウンド」関連需要でも、その変化に対応した国内、海
外での対策が必要となっている。「自分達は無関係」と眺めていると取り残されてしまう。
国内市場だけで生き残っていく方法も考えられるが、少なくとも、海外含む全体の健康食品市
場を把握、理解する必要がある。情報発信を行いながら臨機応変の対応が大切となっている。
69
月号 2019/01/07
コード 4092
タイトル 2019年流通ルート
医薬品情報提供増加でインターネット、紙媒体広告分野に動き 店販分野変化期待
インターネット分野の医薬品広告、情報提供が緩和されて以降、薬系、ドラッグストア中心に
販売されてきたOTC医薬品市場に変化が起き始めている。実際の消費行動につながり始めて
おり状況を把握する必要がある。
これまでは、大手医薬品メーカーのTVCMによるブランド販売展開のもと、医薬品卸が全国
のドラッグストア等に配荷、店頭に品揃えされていくという形が中心であった。定番製品は1000
円100万個10億円が基本となる。
中小メーカー、地方メーカーは同様の素材・製品のPB、OEM製品で追随し市場形成されて
いた。営業努力、独自性が発揮されない、発揮できにくい環境であったともいえる。
現在は、通販、直接販売での情報提供、広告が一定可能となったため、低コストで全てのメー
カーが独自の製品、ブランド販促を積極的に進めらるという状況が生まれている。
いわゆる追随製品で1~10万個、1000万円~1億円を販売してきた製品が、その独自性を打
ち出し利用者に伝われば100万個規模が目指せる、また、実績が出始めるようになってきた。
インターネット情報による口コミに近いヒット商品が出始めている。インバウンド関連製品の動
きと同様ともいえる。少なくとも、店頭品揃えが従来の、昔からの方法とは違ってきていることに
注目したい。
月号 2019/01/08
コード 4093
タイトル 2019年素材生理機能 機能性表示食品3年経過約100素材400社・1500アイテムで推移
医薬品機能表示多様
機能性表示食品4年経過約100素材400社・1500アイテム。ピーク時特保100素材200社・1000
アイテムと比較すると、参入社数・アイテム数は多いものの、PET飲料、ヨーグルトなど1億個・大
型商品がないため市場規模は小さい。
サプリメントは、機能性表示食品として新登場しても100万個規模までで、製品数も少ない。従
来の主要製品100~800万個規模のブランドで、一部採用し様子をみているというのが現状であ
る。
3年経過した2018年は届出数が抑えられたとみていい数字だ。不足しているとされるデータ提
出が求められている。届出ができにくい状況、届出ができて発売しても期待どおり売れていない
状況がある。
各メーカーは戦略見直しが求められていることになる。認められている機能表示の内容を消
費者にどのように伝えていくか、適切な範囲内でどのような方法があるのか検討されている。
特保市場の分析、数多くあり簡潔で多様な医薬品効能効果、認められ来たダイエットヒット商
品、野菜・畜産品など一般食材で自由に行われてきた健康提案など、参考にしたい。
情報が制限されることなく消費者に伝わる、消費者自らが判断し受けられる現状を踏まえた
取り組みが必要だ。「食品、医薬品の垣根」を過去の認識とし、新しい方向を探りたい。
70
月号 2019/01/09
コード 4094
タイトル 2019年原料動向 認知対応含む老化予防関連、美容関連、ダイエット関連が中心
既存素材の用途開発進む
動きがみられるのはイチョウ葉、DHA・EPA等魚油の認知対応素材、セラミド、ヒアルロン酸、
ビタミンC・Eなど美容対応素材、大豆イソフラボン関連エクオールなど更年期対応素材。老化予
防関連素材である。
また、サラシア、葛花、乳酸菌、ビフィズス菌、酵素、酵母、ギムネマ、などダイエット対応素材
として過去にブーム商品の中に採用された素材は過去実績まではいかないが動いている模様
。
生理機能で分別するのではなく、インバウンド関連、エナジードリンク関連、スムージー関連、
グラノーラ関連、ココナッツオイル関連、スーパーフード関連、粉ミルク関連、プロテインなどスポ
ーツ・オリンピック関連、
豆乳関連、骨粗鬆症関連、ストレス関連、アルコール対応関連……など内容が伝えやすい、伝
わりやすい素材の組合せに動きがみられているともいえる。インターネット含む媒体で情報提供
可能なものである。
既存素材では、食品、健康食品だけでなく、食品添加物、食品色素、保存料、抗酸化剤、医
薬品、医薬品添加剤、さらに化粧品分野の様々な原料として用途開発が進められている。
その意味では、広く、分野を限らず、エリアを限らず世界に情報発信していく必要がある。自ら
の営業努力では届かない、その素材の持つ可能性を探っていく。新しい試みが求められる。
月号 2019/01/10
コード 4095
タイトル 2019年加工動向
シート・粉末・ゼリーなどサプリメント採用可能形状提案 新タイプ液体ミルク注目
いわゆる医薬品的形状の錠剤、カプセルを採用したサプリメントだけでなく、シート・粉末・ゼリ
ーなど採用可能形状の提案も引き続き行われている。各製品ブランドで採用され、試されてき
ている。
これまでの経過をみていると、機能素材をこれら形状に配合し設計している傾向があることが
判る。消費者からみれば形状は食品でも全体商品印象・イメージはサプリメント、医薬品である。
もともとこれら形状の食品(食材、菓子、調味料等)を販売してきたメーカーが作れば「食品」
に見えるのではないだろうか。毎日、適宜、継続摂取してもらえる製品設計について検討したい。
「医薬品」に見えることが悪いことではない。価格も含めどのように利用してもらいたいのかを
考える必要がある。薬系ルートで医薬品の処方箋袋のような包装の機能性表示食品が並べら
れたが殆ど売れていない。
「医薬品は改善したら服用をやめる」という利用者の認識はすぐには変わらない。「継続して服
用しなければいけない医薬品」があることは認識している。どのように利用してもらいたいかを
形にしたい。
昨年許可され、これから登場してくる新タイプ液体ミルク、配合成分、形状に注目したい。乳幼
児向け商品が先になるが、やがて高齢者向け、また一般向け商品も登場してくるとみられる。
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月号 2019/01/11
コード 4096
タイトル 2019年製品動向 日本発製品の国際市場模索 主要ブランド食品、医薬品での展開検討
欧米企業が低コストでアジアで原料生産し、日本メーカーが製品化した医薬品、健康食品が
主にアジアで支持を受けるという様子がうかがえる。なかには、知られないうちに欧米で支持さ
れている製品もあるという。
日本発製品の安全、安心などの品質、信頼性が評価されているとみられる。現在、これまで
輸出に馴染まなかった日本の農産物、加工食品、飲料が次々と評価され位置付けられている
。
健康食品分野でも少しずつではあるが海外に紹介されてきた。まだ一部ではある。本格的な
取り組みをしていこうとする動きもあり、見守りたい。海外需要の可能性を探りたい。
すでに医薬品製品ブランドの食品製品は栄養機能食品、清涼飲料水として登場している。主
要食品製品ブランドの医薬品製品はまだみられていない。時間の問題ではあるとみられる。
医薬品製品の要件さえ整えば許可される方向になる。登場を拒まむことはできない。すでにあ
る医薬品製品の名前を食品製品ブランドに変えることも検討されているという。
PETボトル清涼飲料水の名前の医薬部外品ドリンクや、例えば飴、ガムなど菓子の名前の医
薬品錠剤、カプセルがいつ登場するのか。その時にどのように位置づけていくのか。考える時
期ではある。
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